デンタルカウンセリングオンラインへようこそ。
講師の占部直子です。
先日、TCとは無関係の分野のセミナーで、無料講座を受講する機会がありました。
内容はとても良く、「これは本格的に学びたいな」と素直に思えるものでした。
ところが、いざ本講座の案内を聞いたとき、正直な気持ちは――
「……高い。」でした。
決して内容に不満があったわけではありません。
むしろ、価値は十分にあると感じていました。
それでも、「今すぐ必要かな?」「元は取れるかな?」「本当に自分に活かせるかな?」
そんな迷いが頭をよぎり、申し込みを躊躇している自分がいました。

そこで私は、正直にこう伝えました。
「思っていたより高かったので、少し躊躇しています。」
すると、相手の講師の方は、少し気まずそうな表情をされました。
その瞬間、私の心の中に、こんな気持ちが生まれてしまったのです。
「……あれ?もしかして、そこまで“絶対に必要なもの”ではないのかな?」
もしここで、「そう感じますよね」「どんな点が気になりますか?」
といった言葉があれば、きっと私の印象は違っていたと思います。
内容が良かったからこそ、なおさら“もったいない”と感じました。
この経験を通して、私は改めて気づきました。
患者さんも、まったく同じ気持ちを抱いているということに。
私たちは日々、自費治療や自由診療の説明をしています。
「この治療は将来のために必要です」「長く安心して使えます」「結果が全然違います」
そう伝えていても、患者さんの心の中では、
「高いな…」「本当に必要かな…」「やらなくても困らないかも…」
そんな葛藤が起きています。
そして、価格を聞いて迷ったとき、私たちの“その後の対応”ひとつで、患者さんの決断は大きく変わります。
今回、自分が“受講する側”になったことで、そのリアルな気持ちを、身をもって体験しました。
だからこそ、改めて思います。
私たちTCの役割は、“売ること”ではなく、“納得して選んでもらうこと”。
不安を受け止め、迷いに寄り添い、未来をイメージしてもらうこと。
その積み重ねが、信頼につながっていくのだと思います。
今回の経験は、私自身のカウンセリングをもう一段、深めてくれる学びになりました。
これからも、「患者さんの立場で考えられるTC」であり続けたい。
そう、改めて感じた出来事でした。