デンタルカウンセリングオンラインへようこそ。
講師の占部直子です。
カウンセリングはT Cにとって主な仕事ではあるのですが、歯科医院でのカウンセリングって、まだ世間では当たり前ではなかったりします。
当たり前じゃないから、他の医院との差別化ができるとも思いますが、患者さんによっては前向きに受けてくれない場合もあります。
治療費の話になるまではどんどん目がキラキラしていても、金額を聞いた途端、あからさまに目が死んじゃう・・・
カウンセリングルームに流れるなんとも言えない緊張感。
この緊張感が苦手で、なかなか患者さんに決定を促せないというT Cも多いです。
そこをどう打破するか?
答えは「雑談」だと思います。
雑談をして、相手がT Cと会話することに慣れてくれれば、見極めはしやすくなります。
私自身、雑談ができるようになるまで実は3年かかりました。人見知りする性格のせいか、とても遅い成長だと思います。
ただ時間はかかれども、雑談ができるようになれば、その場に慣れることができ、落ち着いて患者さんの行動やポーズをじっくり観察できるようになっていきました。
検討しているのか、興味はあるけど迷っているのか、何か腑に落ちないことがあるのか、言いづらいことがあるのか、はたまた全く興味がないのか。
沈黙があったとしても、その沈黙にどんな意味があるのか、分からなければ正直にきくこともできます。
「今、どう感じていらっしゃいますか?」と。
質問すれば、人は答えてくれるので、正直に「興味ない」と言われることもありますし、「予算200万、これで何か考えてくれ」と言われることもあります。
何も答えられない方には「何のどんなところが気になっていますか?」と掘り下げて聴くこともできます。
特に男性の患者さんは奥さんに財布のひもを締められているのか、自費治療の話になると一気にトーンダウンすることも多いです。
男性にとって、お金のことや、治療に対する恐怖心ってすごくセンシティブな部分だと思うので、とにかくプライドを傷つけないよう、カウンセリングを終えるよう心がけています。
余談ですが、ご主人はここで自費治療をあきらめる人が多いのですが、その奥さんって自分の治療のときは、セラミックやインプラントをする人が結構いるんですよね。
家計に響かないように計算して、「ダンナには内緒で」とか言って・・・
ということは、そのご家庭は説明を聞けば、必要だと思うし、自費治療が全くできないわけじゃないのです。
ただ、ご主人は帰ってから奥さんに聞くこともできないようで、世の中、俗にいう鬼嫁って多いんでしょうね(笑)
ここで諦めてしまうと、やはり保険治療に決まることが多いですが、もしご本人が、治療に前向きだけれども奥さんに言いにくいようならば「奥さんもお越しいただければ、私からきちんと説明させていただきますよ」とぜひT Cが味方になって、ご主人に協力してあげましょう!